2015年11月26日木曜日

非定型うつの講義を聴いて

 
時折、最寄り駅の講義室で、救助職向けの講座が開かれ、
興味のある内容の時は聴きに行くことにしている。
 
今回は『非定型うつ病』というタイトルだったので、
最近よく言われる『新型うつ』と何が違うのか知りたくて、聴きに行った。
 
うつとはうつという症状とうつ病とに分別され、
うつ病にもメランコリア型と非定型うつ病とに別れるということがわかった。
 
それぞれどんな特徴があって、何が決定的に違い、
何が似通っているのか、詳しい説明がなされた。
 
聴きに行っていた人のほとんどが混同していた『新型うつ』というのは
決して非定型うつ病のことではなく、
主に職場不適応かた生まれた新しい概念で、
医学的疾患ではないということだ。
 
その特徴や解決法などまでは、
2時間の講義ではとても手が回らないのはもっともなのだが、
相当難解な講義内容の上に、
肝心の解決法には触れられないまま、
何だか未消化な気分で外に出た。
 
日中、異様なまでに温かかったのに、
夜9時、外は冷たい雨が降っていて、
昼間とは10℃ほども違うのではと思うほど、冷えていた。
 
こんなに急に秋から冬に移行してしまっては
体が追いつかずに、風邪をひいてしまいそうだと思いながら家路を急いだ。
 
カウンセリングはおひとりおひとりの人生に真摯に向き合って、
クライアントさんが新しい道を歩み出すお手伝いをする職業。
 
でも、昨日までさわやかで比較的温かな秋だったのに、
手のひらを返したように真冬の寒さになったのでは、
ついていけずに心まで凍えてしまいそうだ。
 
人生にはそんな急転直下の悲しい出来事もあったりする。
 
いつどんなきっかけで人はうつ状態にならないとも限らない。
 
それは救助職の私達だって同じだ。
 
どんな苦しさ・辛さに柔軟に対応できるような心と体を
持っていたいものだ。

一夜明けた今日もとにかく寒い。
朝から降っている雨も小やみになったり強くなったりしながら降り続いている。
 
こんな時は、急な寒さも受け止めるしなやかな心と体のために
美味しいものと食べるのが一番だ。
 
今夜はお豆腐と鱈でたらちり鍋を作り、
体の芯から温めよう。

体が寒い時も、心が寒い時も温めるのが一番なのだから。

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