こんばんは、キミィ・メンタル・サプリのキミィです。
すっかりご無沙汰してしまいましたが、お元気ですか?
今日は次女が友達の結婚式帰りに実家に泊まりに来たので、
横浜に今話題の「ブルージャスミン」という映画を観に行って来ました。
ケイト・ブラシェット演じるある富豪の女性が、夫の犯罪と逮捕、自殺という
転落の果てに自らも心を病んでいく物語です。
映画はほぼ五分五分の形で過去の栄光の日々と、転落後、腹違いの妹の家に
身を寄せてからの日々が交互に現れ、その生活と心理が、残酷なまでに
対比して描かれています。
全編の7割方はケイト・ブラシェットノ長いセリフで、その時の心理を巧みな
言葉と喜怒哀楽の表情とで表現し、徐々に栄華を極めた女性が壊れていく様を
見せています。
映画評などでは、主演女優賞総ナメのケイト・ブラシェットの迫真の演技に賞賛の
声が集まっています。
もちろん、私も評価はしますが、それより何より、男女の関係性が日本より
よりオスとメス、つまり、何歳になっても女は女であろうとし、女は女を求められ
男はいくつになってもオスとしての行動に歯止めがきかないことに、驚きを
禁じえません。
あんな風にいくつになっても、男女ともに異性に対し、気を張って生きなければ
ならないのも疲れるだろうなと想像します。
最後は道ばたのベンチに腰掛け、独り言をブツブツつぶやくケイトの姿で
エンドロールになりましたが、実際にはあそこまで壊れてしまった心は
どのように修復させるのでしょうか。
欧米の方がカウンセリングが日本よりもっともっと身近にあるのは、
容易に理解できる気がしました。
心の健康は、金銭的な崩壊、男女間の崩壊、生活の崩壊とともに、
呆気なく壊れていくものです。
自分というもののあり方が、自分の中にしっかりあることで、周囲の変化
環境の変化に絶えうる心が維持できるということを、この映画を観ていて
強く感じました。
『依存しない生き方』、そんなことを学んだいい映画でした。
お時間があれば、是非!