2016年2月26日金曜日

守秘義務を守るということ

 
心にずっと長いこと抱え込んできた悩みを
誰に相談したらいいんだろう。
誰かに話して、すっきりしたい。
 
そんな思いを抱えたまま、皆さん、案外長い月日を過ごしています。
 
数週間ぐらいの方もいれば、もっともっと年単位で長いこと
ひとりで悩んでいる方もいます。
 
そして、いよいよ「カウンセリングでも受けてみようかしら」と思い立ってからも
また、けっこうな月日が流れたりします。
 
そんなようやく思い切った思いや悩みを打ち明けてくだっているのに、
それをどこかや誰かに公表するとか、
カンファレンスで実名で話すなんてことは、決してありません。
 
カウンセラーの一番大切な義務は「守秘義務」です。
 
初回のカウンセリングに来て下さるまでに
どれだけの葛藤や逡巡があるか、
私どもは知っています。
 
「よく勇気を出して、カウンセリングルームまで来て下さいましたね」と
そういう気持ちで皆さんをお迎えしています。
 
そして、第一印象の良し悪しは6~7秒できまると言われていますが、
初回のカウンセリングで『ラポール=信頼』が築けるよう、
カウンセラーは全力を傾けて、貴女のお話を伺います。
 
カウンセラーが信頼に値するかきめるのは、クライアントさんです。
どうぞ判断して下さい。
 
カウンセラーは貴女が心の扉を開けて下さったことに敬意を表して、
そっと寄りそい、貴女が新しい1歩を歩み出せるよう応援します。
 
見知らぬカウンセラーと個室でふたりきりになることのハードルは
十分、分かっています。
 
どうぞ、少しの勇気を出して、
コンタクトを取っていただければと思います。


2016年2月23日火曜日

男性のクライアントさんについて

当カウンセリングルームは女性限定とさせてもらっている。
なぜなら、時折、カウンセリング目的ではない男性がいたり、
いたずら電話のようなものがかかってきたりするからだ。
 
そうした方を最初からお断りするために、女性限定となっている。
 
しかし、例外もある。
 
奥さんやパートナーの様子がおかしいけれど、
彼女にはカウンセリングルームに出掛けたり、予約をとる勇気がないときに
つきそいという形でいらっしゃることがある。
 
もしくは、ご夫婦やカップルの問題で悩んでいて、
ふたりで相談にのってほしいというご依頼のこともある。
 
大体、そうした時は最初はおふたりでみえても、
相手がいる前で本音で話すことが出来ず、2回目以降、
バラバラにお話を伺うことになるのだが・・・。
 
だいぶ前になるが、
家から出られないぐらいの鬱々とした状態にある彼女への
男性からの最後のプレゼントだといって、
無理矢理カウンセリングルームに奥さんを送り込んできた男性がいた。
 
その男性には別に新しい女性がいたので、随分酷な話で、
「何が最後のプレゼントよ」と、内心、思ったものだが、
結局、自らが臨んでカウンセリングルームに来ていない彼女に
カウンセラーがいくら寄りそっても、あまり芳しい結果は得られなかった。
 
また、別の事例では、問合せと称して電話で連絡してきて、
電話口で自分の性癖やセックスレスの現状について生々しい話を始めた男性に
慌てて「電話でのご相談は受けていませんので、ホームページから
ご予約なさってください」といって、電話を切ったこともある。
 
結局、その人が予約をしてくることはなかったが、
実際にお目にかかるのは遠慮したい事例だった。
 
そんなわけで男性おひとりのカウンセリングは基本お断りしており、
カウンセリングの流れの中でお目にかかることはあっても、
初回セッションに、単独でカウンセリングをすることはお受けしていない。
 
女性のための女性によるカウンセリングルームということで
どうぞご理解いただきたいのです。