2015年11月22日日曜日

小さな幸せの見つけ方

 
 
 
今年の秋は妙に温かい日が多い。
例年ならとっくにブーツを履いたり、皮のジャケットを着たりして出掛ける頃なのに
皮ジャケを着てしまうと汗ばんでしまう。
 
それでいて、朝晩はめっきり冷え込んできているから、
何を着ていけばいいのか迷うこともある。
 
先週は雨との相談もあったので、
折りたたみ傘をもつか、もたなくても大丈夫かのせめぎ合いにもなった。
 
土曜日の朝もまだ路面は濡れていて、
雨は上がりそうな気配だけど、
日中の寒さはどのぐらいだろう?と着るものに困るような天気だった。
 
お昼頃、陶芸工房にでかけるため家を出た。
雨はすっかり上がっていて、道路も乾いていた。
温かそうなので、薄いニットにデニムのジャケットを羽織っていくことに。
 
ちょうど太陽が真上にあって、日差しが温かい。
ふと、そらを見あげるとどうだろう。
雨上がりの秋の空はすーっと透き通って、どこまでも突き抜けるように青かった。
 
そこにうろこ雲が、大きな刷毛で、絵に描いたように一面広がっている。
空の青と雲の白のコントラストのなんと美しいこと。
 
カメラのアングルに電線があんまり入らないよう、
何枚もシャッターを切りながら、階段を下りていくと
小学校に出る。
 
そこには赤く葉が色づいた桜の木が何本も並んでおり、
大きな柿の実がたわわになっている柿の木もある。
 
柿のオレンジと青い空のコントラストもまた、秋の風情満点だ。
 
そんな風景にひとり心躍らせるとき、ふと思う。
 
こんな小さな秋を見つけて、小さな幸せを感じること。
それが生きることの歓びなんじゃないかなと。
 
人間、そんなに幸せなことって、毎日は起こらないし、
感動的な出来事も、嬉しい出来事もないだろう。
 
むしろ、凹むこと、嫌なことの方が多いかもしれない。
 
でも、そんな時、平板な日常の中の小さな出来事に幸せを見つけられたら、
その人は幸せな人生を歩んでいるんだと思うのです。
 
何ごともスルーしないで、小さなステキを見つけられる余裕と感性を磨いて、
幸せのかけらをたくさん集めてほっこりしてみませんか。

0 件のコメント:

コメントを投稿