2015年11月10日火曜日

アセスメントシートで外在化

 
認知行動療法のセッションでは、3~4回目のセッションから
写真のような「アセスメントシート」を使って
ご自身のストレスフルな体験の分析を行っています。
 
人が何かストレスのかかる嫌な体験をしても
それをただ嫌だったとか、腹が立ったとかといって流してしまうと
自分が何に嫌な思いをしたのか、
その時、どんな気持ちが湧き上がってきたのか、つかみ損ねてしまいます。
 
それを客観的に見ているもうひとりの自分を上手に育てて、
瞬時に思い浮かんだ言葉や気持ちを生の声にして残すこと、
その時取った行動は?
その時の気分や感情は?
肉体に何か反応は出たの?
という4項目を洗い出すことで、
自分がもっとよく見えてくるはず。
 
時間が経ってから
「あの時、むかついたなぁ・・・」なんてぼんやり思い出しても
もう遅いのです。
 
どんな言葉でむかついたのか、
頭に血が上るような感覚があったとか、
胃がキリキリ痛むような感じだったとか、
悲しみがこみ上げ涙がでてきちゃったとか、
何も言わずにその場を立ち去ったとか・・・
リアルな自分をつかまえなきゃ。
 
案外、女性でも汚い言葉がついて出てきたり(言ってはいないけど)
思わず舌打ちしたり、
側にあるものを蹴っ飛ばしたりしていませんか?
 
私なんか、時々爆発すると
「今、人格変わったかも」なんて、自分で思っちゃいます。
 
でも、人間なんてそんなものですよ。
 
それを見て見ぬ振りしたり、
なかったことにしたりして、
中に閉じ込めてしまったり、無視するのが、一番体に毒です。
 
それを吐き出して、
自分のいつもの考え方や行動のパターンに気づいて、
何か少し変えてみる。
 
もう少し楽に呼吸できる方法が見つかるかもしれませんよ。

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