2017年11月25日土曜日

認知行動療法には卒業がある

 
今日は久しぶりにいいお天気だし、暖かな朝です。
風もなく、太陽の光が窓辺に射して、ただ、それだけで幸せな気分です。
 
さて、心理カウンセラーのところにいってみようかしらと悩んだとき、
皆さんはどんなおつもりでカウンセラーを検索しますか。
 
「1回会って、悩みを打ち明け、おしゃべりすればスッキリしておしまい」ですか?
「きっとカウンセラーがいろいろアドバイスをしてくれるから参考にしよう」ですか?
 
いずれも当カウンセリングルームの方針とはちょっと違います。
 
悩みは1回話してスッキリ解決とはいかないことがほとんどですし、
そんなに簡単に解決できるなら、わざわざカウンセラーのところに行かなくても
きっとご自分で解決できるはずです。
 
そう簡単に何とかならない悩みはもっと根が深いというか、
ご自身の考え方や感じ方、行動の仕方などの問題があることがほとんどなので、
根本的にご自分を見つめ直したり、考え方や捉え方を変える必要があるのです。
 
それには1回だけのセッションでは無理で、
少なくとも3回から5回、ある程度詰めてセッションを受け、
ご自分を客観視できるようにならなければなりません。
 
その後は月に1回ぐらいのペースに落として、
1年から2年ぐらい通ってきている方がほとんどです。
 
しかし、ずっとそうして通っていなければならないわけではありません。
 
ご自分の考え方がネガティブな点、自分を攻めてしまいがちな点、
あるいは相手を責めてしまう点など、ご自身を客観視出来るようになり、
ジュニアと呼んでいるのですが、もうひとりの冷静な自分と相談しながら、
ご自分をコントロールできるようになれば、
認知行動療法は卒業です。
 
その頃になると、一緒に振り返りながら、ご自分一人でうまくやっていけそうか
ご相談します。
 
そこで、卒業する方もいますし、2ヶ月に1度ぐらいに回数を減らして、
安心やリセットのためにセッションを受けている方もいます。
 
2ヶ月に1度、美容室で髪をカットするような気持ちで、
今の自分を整えるためのセッションです。
 
でも、その間に緊急事態勃発で、誰かと揉めたり、
自分のストレスやモヤモヤが解決できない事態に陥った時は、
メールをいただいて、即、お目にかかってセッションを行います。
 
認知行動療法は「自分で出来る認知行動療法」などというタイトルで
本やワークブックが出ていますが、
なかなか自分一人でするのは難しいのが現実です。
 
しかし、自分のことは自分でわかるように客観視できるようになれば、
ひとりで解決し、乗り越えられるようになるのです。
 
そこまでをお手伝いするのがカウンセリングです。
 
認知行動療法には卒業があるという意味は、そういうことです。
 
カウンセラーやカウンセリングルームを探す一助として、
ご自分がどうなりたいのか、何が苦しいのか、
少し見つめてから、目的に叶ったカウンセラーをお捜しなるといいと思います。

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